社会

高市政権の「外国人政策」方針転換は本当に国益にかなうのか

2026年5月2日


<span>高市政権の「外国人政策」方針転換は本当に国益にかなうのか</span>
東京・港区にある東京入国管理局(東京入管)

 在留外国人の数は過去最多で、このままでは移民の国になると危惧を持つ方もあろう。これに高市政権は、外国人の違法行為とルール逸脱には厳正に対処すると息巻く。だがしかし、入管行政の最前線では国益を損なう恐れのある“亡国の政策”が進められているのだ。

※本稿は「週刊新潮」2026年4月23日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

外国人労働者なしでは成り立たなくなった外食チェーン

 弁当やパン、加工食品を製造する工場などでは7人に一人、大手コンビニエンスストアなら10人に一人の割合で外国人労働者がいるという。こうした労働者の家族を含めた在留外国人の総数は約412万人(2025年12月末現在)。国の統計で過去最多となっている。

 4月13日、こうした情勢を象徴する発表があった。政府は外食業界における新たな外国人労働者の受け入れを「原則停止する」としたのである。人手不足解消を目的に、建設や介護など19分野に限り就労が認められる在留資格「特定技能1号」。そのうち、外食業分野での新規受付を止めたのだ。

 社会部デスクによれば、

「今年1月、政府は特定技能1号の資格者を、2029年3月末までに約80万人受け入れる計画を閣議決定しました。外食分野の上限は5万人でしたが、3年後の期限を前に早くも定員枠を使い切ってしまった。ファミレスやファストフード店を運営する外食チェーンは、もはや外国人労働者なくしては成り立ちません。業界団体は再考を求めて官公庁への陳情を検討しています」

 特定技能をはじめ外国人の在留資格に関する申請を審査するのは、法務省が管轄する出入国在留管理庁である。その出先機関で、通称「東京入管」と呼ばれる東京出入国在留管理局(港区)では、前代未聞の異変が起きていた。

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