カルチャー

中国に倣いつつ「独裁」は排したヤマト政権「日本風アレンジ」

2021年4月18日


<span>中国に倣いつつ「独裁」は排したヤマト政権「日本風アレンジ」</span>
日本人は古来、山や岩、ありとあらゆる物に神は宿ると信じていた(滋賀県「太郎坊宮」=筆者撮影)

 人権や台湾をめぐる問題で、アメリカ合衆国と中華人民共和国の対立が深まっている。

 両者は対称的な国だ。アメリカは資本主義と民主主義、中国は共産主義と独裁体制によって、国が成り立っている。ただし、まったく正反対というわけではなく、共通点もある。どちらも「革新の国」で「実験国家」なのだ(褒めていない)。

 キリスト教や一神教の考えに「人間は神に代わって世界を支配できる」というものがある。人間の理性によって導きだされた科学や哲学によって、世界を支配し、大自然さえ改造する権利があるとキリスト教徒は考える。宗教を否定する共産主義も、元をただせばキリスト教のなれの果てなのだ。共産主義だけではなく、民主主義も不完全な制度だが、彼らはそれぞれのやり方を正義だと言い張る。

 また、新たな理念や科学を信奉するあまり、歴史を軽視する傾向がある。「アメリカに歴史がない」のは、ただ単に建国後の時間が短いというだけの話ではない。イギリスの階級社会と国教会の弾圧に耐えかねたピューリタンが、アメリカに逃れ、ゼロから国を立ち上げ、理想の国を作ろうとした。つまり、彼らは(実験的に)過去(歴史)を捨てたのだ。……

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する