オリンピックで目立ったのは、アジアの中で、従来からスポーツ大国として知られていた中国、韓国、日本以外の国々が台頭したことである。
躍進著しい東アジアの国々
1つは台湾である。
台湾の選手が柔道で初めてメダルを取った。台湾のように日本と縁の深い国で、なぜ初めてなのか、ちょっと不思議だった。野球でいえば、戦前の中等学校野球での嘉義農林の活躍は語り伝えられており、スポーツの伝統はあったのに、最近まであまり振るわなかった。
1960年のローマオリンピックで十種競技銀メダルだった楊傳廣は、64年の東京大会で優勝候補だったが、体調を崩して5位だった。陸上競技の王というべき種目でアジア人が優勝できるのか、私は64年には大きな期待でテレビを見ていた。楊が体調を崩したのは本当に残念だった。……