社会

「農家のリスクは農水省」 現役農家が懸念する「おこめ券」悪夢のシナリオ

2026年5月2日


<span>「農家のリスクは農水省」 現役農家が懸念する「おこめ券」悪夢のシナリオ</span>
日本の「主食」の将来は(tamu1500/ shutterstock.com)

 昨年に引き続き国民を翻弄する「コメ価格」。政府・農林水産省は物価高騰の支援策として「国民1人当たり約3000円相当」の「おこめ券」配布を検討しているというが、果たして有効な政策と言えるのだろうか。現場農家たちの「本音」をノンフィクション作家・奥野修司氏がレポートする。

※本稿は「週刊新潮」2026年1月1日・8日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

新型コロナの時と同じぐらいコメが売れていない

〈令和7年(2025年)産の米が大幅な増産だったのに、米価は下落するどころか高止まりしたままだ。そんな中で高市早苗政権が誕生すると、農林水産大臣が在任期間わずか5カ月の小泉進次郎氏(44)から鈴木憲和氏に替わった。2012年の衆議院議員選挙で初当選、13年目にして大臣の座を射止めた元農水官僚だ。

 鈴木大臣は、就任直後からたびたび記者会見を開いているが、実績がないこともあって、この国の農政をどう導くのか、まだぼんやりとしている。

 例えば、農家が再生産と再投資をするには米価の安定が必要だと述べる一方で、「需要に応じた生産」が原則で「価格はマーケットが決める」という。これをどう理解すればいいのだろうか。……

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