国際

ハマス大規模テロ――なぜドイツはイスラエルを支持するのか

2023年10月20日


<span>ハマス大規模テロ――なぜドイツはイスラエルを支持するのか</span>

ハマスによるイスラエルに対する大規模な攻撃は、ドイツ人たちにも強い衝撃を与えた。ショルツ政権はイスラエルを全面的に支持する姿勢を、米国と肩を並べる形で打ち出した。その背景には、ナチスによるユダヤ人虐殺を決して相対化せず、国家として永久に責任を認めるという「国是」がある。

 ドイツのオラフ・ショルツ首相は10月8日、「我々はイスラエル側に立つ。私はベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話で会談し、強固な連帯と支援を約束した」という声明を発表した。ショルツ首相は「ハマスのテロリストたちは、イスラエル人の家に押し入り、子どもも含めて市民を無差別に殺害し、ガザ地区に連行して人質にした。その行為は野蛮であり、我々を憤激させる。このような所業を正当化するものは、何もない」と述べ、ハマスを厳しく非難した。

 さらにショルツ首相は、「私は、家族、子ども、友人を殺された多数のイスラエル市民、負傷した人々、ハマスのさらなる攻撃に怯えている人々に思いを寄せる。ドイツは皆さんの味方だ」と述べた。

子ども、女性も無差別に虐殺

 10月14日付のウォールストリート・ジャーナル電子版によると、ハマスが10月7日に始めた大規模テロによるイスラエル側の死者数は、約1300人に達し、約4300人が重軽傷を負った。イスラエルは1948年の建国以来、多くの戦争を経験してきたが、これほど多数の民間人が数日間の攻撃で死亡したのは初めてである。イスラエルのイチャーク・ヘルツォグ大統領は、「ホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺)以来、これほど多くのユダヤ人が殺されたのは初めてだ」と衝撃を露わにした。

 ハマスのテロリストたちはガザ地区を囲むフェンスを約30カ所で破ったり、小型エンジン付きのパラシュートでフェンスを越えたりして、イスラエル南部の約20ヶ所の市町村、共同農場(キブツ)などを襲った。……

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する