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6・25「米帝反対闘争の日」大会にロシアは参加、中国は不参加か(2024年6月23日~6月29日)

2024年7月1日


<span>6・25「米帝反対闘争の日」大会にロシアは参加、中国は不参加か(2024年6月23日~6月29日)</span>
「米帝反対闘争の日」平壌市大衆大会では、「米帝侵略者どもを消滅させよう」との横断幕が掲げられた(『労働新聞』HPより)

朝鮮戦争勃発の日にあたる6月25日は「米帝反対闘争の日」とされ、平壌市内で10万人規模の大衆大会が行われた。映像ではロシアとベトナムの駐朝大使の姿が確認できるものの、中国大使は不参加だったようだ。強純男国防相の談話では、ウクライナのゼレンスキー大統領を「(米国の)傀儡」扱いする一方、北朝鮮が「ロシアの軍隊と人民」の側に立つことを明言している。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 

 6月27日付は、第1面全面を使って姜孝心(カン・ヒョシム)記者による政論(政治論評)「共産主義へ行こう!」を掲載した。同記者の署名記事は2015年10月から頻繁に見られたが、今回は論説委員クラスが執筆する政論に初めて抜擢された。

 政論では、赤地に白字で「共産主義へ行こう!」と書かれたスローガンを見ると、「清らかで澄んだ新しい空気と高潔な志が全身に流れ込み、新たな人間として生まれ変わるようだ」としてその重要性が説かれた。白頭(ペクトゥ)山の麓にある三池淵(サムジヨン)市に初めて設置されたこのスローガンは、「喜びと悲しみを共にすること」を意味しているとされ、それは「このうえなく幸せで美しい人間関係」「人民が描く社会の最も高い境地」だと描写された。

 対照的に資本主義社会は「弱肉強食、黄金万能の社会法則が蔓延」「背倫背徳の地獄」であり、「高度成長を騒ぎ立てても、人間に対する人間の憎悪と敵対感はむしろ深まる」と批判した。資本主義社会で「高度成長」がもたらされること自体は否定しておらず、そこに生ずる副作用が強調された形である。

 そして、共産主義の基礎は「徳と情」にあると続く。「全国の人民が毎朝真っ先に広げる党機関紙(注:『労働新聞』)には、一日たりとももれなく掲載される記事がある」として、「困難の中でも同志と集団、社会をまず考え、自らを捧げる」という「共産主義的美風」を称えている。「血は水より濃いと言うが、血よりさらに濃いのがまさに情である」として、国民の一心団結を情緒に訴えており、「この世で最も美しく立派な社会・共産主義は夢でも理想でもない生きた現実として、わが祖国の地に眩しく広がっていくだろう」と結んでいる。要は、経済的苦境にあっても集団主義の精神で努力すれば未来は明るいのだという話である。……

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