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「祖国解放79周年」で演奏されたロシア国歌(2024年8月11日~8月18日)

2024年8月19日


<span>「祖国解放79周年」で演奏されたロシア国歌(2024年8月11日~8月18日)</span>

北朝鮮の祖国解放記念日である8月15日、金正恩国務委員長は平壌市内の「解放塔」を訪れた。北朝鮮の国歌に先立ってロシア国歌を演奏させ、「ソ連軍烈士の功績をわれわれは忘れない」との言葉とともに花輪を添えるなど、ロシア重視の姿勢を鮮明にした。一方、今年が「朝中親善の年(中朝友好年)」である事実には4カ月近く言及されていない。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 中国との国境付近で発生した水害への対応に関する記事が相次いだ。8月16日付では、平壌(ピョンヤン)に到着した平安(ピョンアン)北道、慈江(チャガン)道、両江(リャンガン)道の被災民を前に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「歓迎の辞」を述べたことが3ページにわたって伝えられた。9日に金正恩が発表した「重大措置」によって平壌に招かれた約1万3000人には、大規模会議開催時に参加者が宿泊する4・25旅館と、閲兵式に参加する軍人が使用する「閲兵訓練基地」が生活の場として準備された。

 金正恩は、「人民からの信頼、これはいかなる物質的富にも比べられない最も大きくて価値ある財産です」「人民の天のような信頼に報いるため、われわれはいかなる苦労も躊躇わず、全てを捧げて偉大なわれわれの人民に忠実です」などと述べ、「社会主義大家庭」が演出された。

 翌17日付には、金正恩が4・25旅館を再訪して被災した子供たちに対する教育の準備状況を「了解」したとの記事が掲載され、子供たちに新しい制服やカバン、学用品が配られた様子が描写された。金正恩は「子供たちに勉強もきちんとさせつつ、平壌滞在の日々が今後も永遠に忘れられない楽しく愉快な思い出として残るよう、多様な体験日程をしっかり立てる」ことを指示したとされ、「偉大な父の慈悲深い懐」が強調された記事であった。

 この記事の下には、子供たちが平壌市内の紋繍(ムンス)プールや綾羅(ルンラ)プールなどの施設で「楽しい休息のひととき」を送り、「母なる党の懐で幸せを享受する感激と喜びを禁じ得なかった」との記事が早速掲載された。……

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