10月1日付1面トップは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、U-20(20歳以下)女子ワールドカップで優勝した自国チームの選手、監督、金日国(キム・イルグク)体育相らと会って成果を称えたことを報じた記事であった。金正恩は、「スポーツは国の進歩と民族の優秀性を育む上で非常に大きな意味を持つ」とし、国際試合での成果は「人民をいっそう団結させ、活気に満ちた闘いの道へと力強く促している」などと述べた。全体として、対外的な国威発揚よりも、対内的な国民統合を重視した発言だと言える。
金正恩が選手らを迎え入れた朝鮮労働党中央委員会本部庁舎は、2018年3月に文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の特使団を受け入れた際に初めて公開された。その後も各国からの賓客を招き入れるなど、たびたび北朝鮮メディアに露出している場所であるが、国内の人々を招くのは、党の会議開催時を除き、昨年12月にICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射訓練に参加したミサイル総局の軍人を招くなどに限られてきた。
そのほか金正恩の動静報道として、9月30日付は平安(ピョンアン)北道で発生した洪水被害の復旧作業を現地で指導したことについて報じた。記事は、建設事業に携わる人々が金正恩の「お言葉」を徹底的に貫徹して、「祖国の大地を人民の幸福が満開する社会主義楽園に変える」意志を示したという。
また、10月4日付は特殊作戦部隊の訓練基地を視察したことについて報じた。金正恩は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領が10月1日の「国軍の日」記念式典で行った演説を猛非難し、「敵どもが『万一』われわれが繰り返している警告を無視して、韓米同盟に対する過度な『信心』に溢れて、さらに一歩進んで共和国の主権を侵害する武力使用を企図しようとすれば、容赦なく核兵器を含む手中の全ての攻撃力を使用する」と「確言」したことが伝えられた。
