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「尹錫悦」「戒厳令」に関する報道なし、情勢を検証中か(2024年12月1日~12月7日)

2024年12月9日


<span>「尹錫悦」「戒厳令」に関する報道なし、情勢を検証中か(2024年12月1日~12月7日)</span>

北朝鮮は10月の憲法改正で韓国を「徹底的な敵対国」と規定し、尹政権に対する批判を繰り返してきたが、今回の戒厳令や弾劾訴追について7日時点で沈黙を守っている。対韓政策の行方に関しては、年末から来年1月にかけての党中央委員会全員会議と最高人民会議における決定が注目される。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 12月3日深夜に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「非常戒厳」を発表したものの、直後の4日未明にそれを解除した問題について、7日までに北朝鮮メディアが反応することはなかった。『労働新聞』は、韓国における尹錫悦政権に対する反対運動を毎日のように紹介してきた。1日付には「傀儡韓国のソウル大学教授らが尹錫悦傀儡退陣を要求」、2日付には「『弾劾が平和だ!』『売国奴尹錫悦を打倒せよ!』」、3日付には「傀儡韓国の宗教信者が尹錫悦傀儡退陣のための時局宣言運動に加勢」、4日付には「傀儡韓国の諸団体が尹錫悦退陣とファッショ悪法廃止を要求」といった記事タイトルが躍っていた。

 しかし、5日付以降は「尹錫悦」について一切触れていないことは注目に値する。尹錫悦を猛非難してきた北朝鮮にとって恣意的な戒厳令宣布が失敗に終わったことはプラスと考えられるが、韓国情勢が流動的であることもあり、ある程度検証を重ねたうえで報道する姿勢を堅持したものと見られる。

 韓国で尹錫悦「弾劾」の動きがあることはこれまで何度も報じてきており、その中で「戒厳(令)」に触れられることもあった。11月18日付には「『尹錫悦弾劾が戦争と戒厳令を防ぐ道だ』『汎国民抗争が弾劾のカギだ』」と題する記事があった。16日にソウルで開催された「ロウソク集会」の様子を報じたもので、「弾劾の危機に追い込まれた尹錫悦が選択できる唯一の道は戦争と戒厳令だけだ」との参加者の主張も紹介されていた。ほかにも『労働新聞』は、尹錫悦が戒厳令を宣布する可能性について触れた記事を数多く掲載してきた。……

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