軍の主要職制指揮メンバーを解任および転任
7月3日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が咸鏡(ハムギョン)南道・楽園(ラグォン)郡の地方発展政策対象の建設を現地指導した。「楽園郡」という名が示すように「美しい理想郷として一新している」とのことで、地方工業工場は67.5%、保健医療施設は47%、総合奉仕所は54%の工事進捗度だとされた。
金正恩は、食品工場、日用品工場、縫製品工場の建設現場を視察して「大きな満足」の意を表明したほか、浅海養殖事業所の経営管理実態についても確認し、党の地方発展政策を貫徹するための闘いが、「地域住民の勤労精神と自発的な革命意識を同時に培養する重要な政治的契機になるようにすべき」だと強調した。また、地方における「画期的な変革ぶり」は「わが軍だけが創造できる歴史の奇跡」だとして、全党、全国家、全社会が軍を支援する気風を発揚させる必要性について言及した。
軍が経済建設で重責を担うことは、9日に開催された朝鮮労働党中央軍事委員会第9期第1回拡大会議でも確認された。第9回党大会と党中央委員会第9期第2回全員会議で提示された戦略的方向性と目標、政策を受けて、朝鮮人民軍の政治思想的、軍事技術的威力を増大させ、全軍各級の戦闘態勢強化に質的変化をもたらすための重要課題が討議されたという。
会議を指導した金正恩は、軍が「社会主義の守護」とともに「国家の全面的発展のための闘い」でも主導的、中核的な役割を果たすべきだとして、「党中央と思想と志を同じくする一心一体の強兵」にして、「無敵必勝の武装力に進化させる」ことが「強兵建設方針」だと述べた。
会議では、偵察情報総局の職能と任務を多角的に拡大して、軍事偵察と情報諜報能力を画期的に向上させるための課題と方途も提起されたという。また、現代的な海軍基地の建設と各級造船所の能力拡張技術改造活動を促し、全国の炭鉱地区を完全に改変する歴史的大業を実現するための軍の活動方向と具体的な任務を確定し、その実行に関する組織機構的対策と兵力利用方案も討議された。軍は今も昔も国防の核心であるのみならず、建設事業での活躍も期待されているということである。
金正恩は、会議で討議、決定された重要な軍事的対策に関する7件の命令書に署名した。軍の主要職制指揮メンバーを解任および転任させ、新たな人事が取り扱われたというが、具体的な人名、職名は明らかにされなかった。この非公表人事とも関連があると思われる異例の会議が翌日開催された。
軍政治機関内の「特大型の不正腐敗行為」
10日、金正恩出席のもと、「あらゆる反革命的、反社会主義的、反人民的行為に警鐘を鳴らし、強力な闘争の深化を告げる」ための「党・政・軍連合会議」が初めて開催された。「連合会議」としては過去に、金正恩の指導のもと党中央委員会と党朝鮮人民軍委員会の連合会議拡大会議が2016年2月に開催されたことがあったが、今回は党、政府、武力機関の指導幹部らを広範に参集させたことが興味深い。