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「習近平」が言及されず1カ月、対日論調には微妙な変化(2024年6月9日~6月15日)

2024年6月17日


<span>「習近平」が言及されず1カ月、対日論調には微妙な変化(2024年6月9日~6月15日)</span>

ロシアとの関係強化を窺わせる記事が目立つ一方、習近平中国国家主席への言及が5月中旬のプーチン訪中を最後に途絶えており、対中関係が悪化している可能性がある。日本との関係では、韓国紙がウランバートルで日朝接触があったと報じた5月中旬以降、岸田政権への名指し批判が再び止まっている。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 6月12日付1面トップには、ロシアの日(「ロシア連邦国慶節」)に際して金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がウラジーミル・プーチン大統領に宛てた祝電が掲載された。昨年の祝電と比べて分量は大きく変わらないが、プーチンの敬称が「閣下」から「同志」へと格上げされているほか、昨年9月の露朝首脳会談で両国関係が「不敗の戦友関係、百年大計の戦略的関係に昇華した」ことに触れている。

 同日付第2面では、駐朝ロシア大使が北朝鮮の対外経済相らを招待して大同江(テドンガン)外交団会館で祝宴を催し、参加者が金正恩とプーチンの健康を祈念して乾杯したことが報じられた。第6面掲載の「強力な国家建設を志向するロシア」と題する記事では、プーチンが国防力強化や経済建設で指導力を発揮していることが紹介された。また、15日付第6面の「ロシア大統領が技術発展問題について言及」と題する記事では、プーチンの発言が短く紹介された。

 プーチンやロシアについての記事が目立つ一方、気になるのが対中論調の変化である。「習近平」国家主席については、プーチン訪中を報じる5月19日の記事で一言だけ触れて以降、一切言及がない。1月には5件、2月には6件、3月には9件、4月には6件の記事で「習近平」への言及があった。5月にはプーチン訪中に関する記事のほか、「習近平主席が広範な勤労大衆が強国建設のために奮闘するよう呼びかけ」(3日付)、「習近平主席が人民大衆の生命及び財産の安全を担保することについて強調」(5日付)、「習近平主席が青年が党に従って前進することについて強調」(6日付)のように習近平を主語にしてその発言を紹介する記事が見られた。……

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