中朝関係修復に明確な兆候
5月25日付の第1面に、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記・国務委員長が習近平・中国共産党中央委員会総書記・国家主席に宛てた慰問電文(24日付)が掲載された。山西省で発生した炭鉱ガス爆発事故に対するものであるが、このような中国国内での事故に際して金正恩自らの慰問電文が掲載されるのは異例である。4月上旬の王毅訪朝や、その際に金正恩が「『一つの中国』原則」を支持したことを北朝鮮メディアが初めて言及した事実などと併せて、中朝関係修復の明確な兆候である。
金正日の「歴史的奇跡」とされてきた平壌宣言
26日付第1面・第2面は、23日、24日の両日、東京都北区の朝鮮文化会館で開催された朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会)の第26回全体大会について報じた。4年前の前回大会のように金正恩による書簡はなく、当時と比べて半ページほど掲載分量は少ないが、昨年5月25日には、総聯結成70周年に際しての長文書簡「結成世代の愛国精神を受け継いで、在日朝鮮人運動の偉大な新しい歴史を記していこう」が送られている。今回の書簡なしだけをもって「総聯軽視」と評するわけにはいかない。
第1面の上段には全体大会が金正恩国務委員長に宛てた書簡が掲載された。ここでは金正恩を、「天才的な思想理論的叡智と非凡で特出した領導実践で国家の富強繁栄と人民の福利増進のための実践綱領と闘争戦略を提示されて、社会主義建設の全ての分野で眩い飛躍と奇跡を多段階で成し遂げられ、祖国と革命、時代と歴史の前に巨大な業績を打ち立てられた国家建設の偉大な戦略家であられ、想像と変革の巨匠」と描写した。また、前回の全体大会と70周年書簡などの「愛国愛族運動」を振り返り、総聯側はそれに対して「高い忠誠心と愛国的熱意」で奮闘し、「同胞第一主義」に邁進してきたことについて述べている。「同胞第一主義」は、金正恩が前回大会に宛てた書簡の中で、「偉大な主体思想、人民大衆第一主義を在日朝鮮人運動の実践に具現した思想」だと定義している。
第2面には、朴久好(パク・クホ)第1副部長兼組織局長による報告「総聯の第25期の事業総括と第26期の課題について」が掲載された。人事は総聯中央常任委員会機関紙『朝鮮新報』などを通じて即時に公表され、許宗萬(ホ・ジョンマン)議長、朴久好第1副部長は留任、副議長としては韓東成(ハン・ドンソン)氏、玄大植(ヒョン・デシク)氏が新たに任命され、南昇祐(ナム・スンウ)副議長は勇退した。徐忠彦(ソ・チュンオン)副議長は国際局長との兼任ではなくなった。局長レベルは大幅に入れ替わった。