2月12日付は、両江(リャンガン)道の金亨稷(キムヒョンジク)郡における地方工業工場の竣工式について報じた。この竣工式は、「地方発展20×10政策」初年における20番目の成果として挙行され、これにより2024年の目標が達成されたと誇示された。昨年末までに竣工式が行われたのは平安(ピョンアン)南道の成川(ソンチョン)郡のみであり、今年1月に入ってから黄海(ファンヘ)南道の載寧(ジェリョン)郡をはじめとして地方工業工場の竣工が次々に報じられてきた。地方振興の号令を掛けた金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長自身が竣工式に出席したのは、成川郡、載寧郡の2回のみであった。
一方、今年の事業開始についても報じられ始めている。11日付は、平安北道の新義州(シニジュ)市における大規模温室農場と野菜科学研究センターの着工式について伝えた。金正恩も出席して、建設に参加する朝鮮人民軍の海軍部隊と空軍部隊、白頭(ペクトゥ)山英雄青年突撃隊を激励した。
15日付は、金正恩出席のもと、咸鏡(ハムギョン)南道の楽園(ラグォン)郡で浅海養殖事業所の着工式が行われたことについて報じた。金正恩は、事業所とともに住宅群も建設して「世界で最も美しい漁村」にすると述べた。
このように、『労働新聞』の第1面記事は経済優先の色彩が強い。「地方発展20×10政策」を重視する方針を鮮明にしつつ、第2次トランプ政権の誕生や流動的な韓国情勢を見極めながら兵器実験についてはやや自制している可能性も考えられる。
9日付は、朝鮮人民軍創建77周年を迎えた8日に金正恩が国防省を「祝賀訪問」したことを伝えた。金正恩は、「米国主導の二国間及び多国間の核戦争模擬演習、米国の地域軍事ブロックシナリオによって構築された米日韓の3国軍事同盟体制とそれを基軸とするアジア版NATOの形成」を批判し、北朝鮮としては新たな戦争勃発を防ぐために「持続的な対応策を講じる」と演説した。「核力量を含む全ての抑止力を加速的に強化する」「核戦力をさらに高度化していく」と述べたものの、それ以上の具体的言及はなく、トランプ政権への名指し非難も見られないことから、基本的には従来方針の継続を確認するに留まったと言える。……