今週もお疲れ様でした。ロシアによるウクライナ侵攻から2カ月、FA誌は「もしロシアが勝ったら」(2月18日付)と「もしロシアが負けたら」(3月4日付)に続く「もしウクライナ戦争が終わらなかったら」(4月20日付)を掲載。長期戦に至った場合にウクライナへの国際社会の支援が薄れる可能性を指摘しています。新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事3本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!
What If the War in Ukraine Doesn't End?【Liana Fix、Michael Kimmage/Foreign Affairs/4月20日付】
Why the World Isn't Really United Against Russia【Howard W. French/Foreign Policy/4月19日付】
「ロシアのウクライナ戦争では、戦争が終わったことを示す個別の瞬間はないかもしれない。少なくとも、しばらくはないかもしれない。8週間という、どちらの国が予想していたよりはるかに長い戦争の後では、どちらも望んでいることを実現できない可能性がある。ウクライナは、2月にモスクワが侵攻を開始して以降に奪った領土からロシア軍を完全に追い出すことはできないかもしれない。ロシアは、ウクライナの支配という主要な政治的目的を達成できない可能性が高い」
米「フォーリン・アフェアーズ(FA)」誌が4月20日付で掲載した「もしウクライナ戦争が終わらなかったら」からの一節だ。筆者は、元米ジャーマン・マーシャル財団常勤研究員のリアナ・フィクスと、同財団の客員フェローでアメリカ・カトリック大教授のマイケル・キンメージ。これまでFA誌に「もしロシアが勝ったら」(2月18日付)と「もしロシアが負けたら」(3月4日付)を寄稿して注目を集めてきたタッグだ。
今回の「~終わらなかったら」で彼らは、戦争の早期終結を避ける動機と可能性がまずロシアにあると指摘する。
「[ウラジミール・]プーチンには、自ら始めた戦争を終わらせない理由がたくさんある」
「この戦争はロシアにとって戦略的な誤りであったが、プーチンは自らの失敗を認めれば政治的なダメージを受けるだろう」
「[欧米との関係を悪化させ、経済への打撃を招き、NATO(北大西洋条約機構)の結束と存在感を強めてしまったことにより]プーチンがウクライナ戦争について損切りを行なうことはより難しい──より簡単ではない──だろう」
「プーチンは不名誉な和平には応じないのではないか」
「プーチンは消耗戦に持ち込むかもしれず、それにはいくつか利点がある。もし敗北が見えているのであれば、長期戦によってそれを先送りし、おそらくは破滅的なものとなる対立を後継者に引き継ぐことができる。また、長期戦はロシアが本来持っている強みを生かすことができる。ロシアは新たに何十万人も徴兵し、訓練することができるため、戦局を変えうる。戦争が何年も続けば、ロシア軍は消耗した兵力を再建できる──特に欧州などへのエネルギー輸出収入が途絶えず、ロシアの国家予算が安定するならば」
一方、ウクライナにとっても長期戦は必ずしもデメリットだらけというわけではない。……