今週もお疲れ様でした。西側による武器供与を受けたウクライナの反転攻勢が成功するとの見通しのもと、早期停戦を説く論考が見られます。これらの論者にはどのような共通点があるのか。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事4本、皆様もよろしければご一緒に。
Ukraine's Best Chance【Rajan Menon/Foreign Affairs/4月12日付】
How to Benchmark Victory in Ukraine【Liana Fix/Foreign Policy/3月30日付】
このTipsでは前回、米外交問題評議会(CFR)の欧州研究員、リアナ・フィクスによる「ウクライナにおける勝利のベンチマークをどう設定するか」を紹介した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が掲げるウクライナの領土の完全奪還という目標は否定しないものの、その達成はすぐには困難で、これに拘泥すれば戦闘が長期化してしまうとの前提に立つ論考だ。西側の支援を受けての攻勢の成功を「勝利」であると新たに定義し、これを達成することにより、停戦交渉など次のプロセスに進むべきだと唱えていた。
これが米「フォーリン・ポリシー(FP)」誌に登場したのは3月30日のことだが、その後、同様の提言が米国内で続けて出ている。たとえば、「フォーリン・アフェアーズ(FA)」は4月12日付で「ウクライナのベスト・チャンス」を掲載。筆者のラジャン・メノンは、開戦当初、「私もロシアが勝利し、長引く戦争に巻き込まれることはないと考えていた」と明らかにし、予想を超えるウクライナの善戦を讃えたうえで、次のような見方を示す。……