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媚びるプーチン、企む習近平

2022年9月16日

 今週もお疲れ様でした。ウズベキスタンのサマルカンドで行われた中露首脳会談を受けて、ウクライナで劣勢に転じつつあるウラジーミル・プーチン大統領の「媚中外交」に注目したのは米FP誌。一方、英FT紙は、ロシア・ウクライナ戦争を横目に国力を増す中国・習近平総書記の「自給自足」という野望の困難さに切り込んでいます。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事4本、皆様もよろしければご一緒に。

[Situation Report]Putin Panders to China【Robbie Gramer、Jack Detsch/Foreign Policy/9月15日付】

Ukraine Put Putin in the Corner. Here's What May Happen Next.【Amy Mackinnon、Robbie Gramer、Jack Detsch/Foreign Policy/9月15日付】

 中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が9月15日、ウズベキスタンのサマルカンドで、ロシアによるウクライナ侵攻の後、初めて会談した。米「フォーリン・ポリシー(FP)」誌の週刊ニューズレター「シチュエーション・リポート」は同日付の最新号の大見出しで、この会談への評価を端的に示している──「プーチン、中国に媚びる」

 筆者のジャック・ディッチ(FP誌国防総省・安全保障担当記者)とロビー・グレイマー(同外交・安保担当記者)は次のように書いている。

「プーチンは、自分が完全に習の側に立っていることをアピールしようと努めた。プーチンは習に対し、台湾海峡におけるアメリカのいわゆる『挑発行為』に反対し、『ひとつの中国』政策を支持すると語った」
「たとえ習が7カ月近くにわたる戦争へのロシアの対応に不満を抱いていたとしても、中国は大きな見返りを得ている。ウクライナ侵攻以降、欧州によるエネルギー資源購入量が激減しているため、北京はより安価にロシアから調達できており、中国の原油購入はこの夏、17%増加し、ガス、石炭、電力も伸びている。ウクライナ支援に対する西側の熱意を削ごうとロシアが冬季のエネルギー輸出カットに踏み切れば、この傾向は続くだろう」

 FP誌は同じ15日付で「ウクライナはプーチンをコーナーに追い込んだ。次に起こるのはこれだ」と題したレポートも掲載。筆者は前出のディッチとグレイマーにエイミー・マッキノン(安全保障・インテリジェンス担当記者)を加えた3人で、ウクライナ戦争の今後の展開について次のような予測を紹介している。……

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