9月30日に始まったロシアの対シリア軍事介入から1ヶ月がたとうとしている。過日は"Fog of War"と表現しておいたように、膨大に溢れ出る関連情報・報道は、多分に情報戦の一部であり、事実をそのまま伝えているとは考えにくい。特定のニュース単体を取り上げることがかえって全体像の把握を妨げる危険性もあり、「中東通信」でのニュース転送をしばし控えていた。
一ヶ月観察したところでは、ロシア側と欧米側の政府およびメディアを通じた情報発信には、次のような大まかな傾向がある。
ロシア側の国内向け・国際向けの報道では、
(1)ロシアの空爆の正当性(シリア政府の要請、敵はジハード主義テロリストであり近い将来にロシアに直接脅威となる、等々)を主張する。……