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「ムスリム・デモクラッツ」のネットワーク会議でオブザーバー的コメント

2016年11月25日

昨日と今日は、虎ノ門の笹川平和財団で「第3回ムスリム・デモクラット世界フォーラム(The World Forum for Muslim Democrats)」に出席しており、今日は午前中のパネルに登壇して発言し質疑応答に応えるなどしていた。

風邪を引いて喉をやられて声が出なくなり、登壇できるかどうか最後まで不明だったのでこの欄で通知することも控えていた。また、このフォーラムはあくまでも、イスラーム諸国の穏健派・民主派の相互交流を促進する事業なので、日本の聴衆の中東やイスラーム世界に関する関心に直接的に応えることは目的ではない。各国政治や国際関係の現状分析や「イスラーム国」についての客観的な議論などを期待すればおそらく裏切られるので、通知は著者の個人的なフェイスブックのアカウントなどで控えめに行うに留めておいた(それ以上の広報活動をする余力がなかったこともある)。新聞の東京地方欄などでは事前に取り上げてくれていたところもあるようである。

そのうち内容は財団のホームページなどで報告書が公開されると思うので、興味のある方はそちらを待っていただきたいが、私が会議全体を聞いた上で発言した要点(の一部)は次のようなものである。

*こういった「対話」の会議は数多くあるが、多くの場合は、「西洋対イスラーム世界」という絡み合った対面関係(face to face relationship)の中で行われる。欧米人がその場にいなくても、イスラーム教徒側は、あたかも欧米人を相手にしているように話をする。この対面関係の中で、イスラーム教徒と「欧米」は、鏡のように、お互いにお互いを参照して自分を定義するため、対立していても実際には「話が合う」。しかしこの関係から抜けられないため、いくら議論をしても対立そのものの解消に向かえないきらいがある。対話を日本で行うことで、多少とも、欧米対イスラーム世界の対面関係から抜け出せる自由な場ができる可能性がある。……

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