先ほどサウジの紅海岸リゾート開発計画についてのメモをこの「中東通信」欄に上げたが、ジェッダ、ラービグ、ヤンブー、ワジュフ・・・といった地名に馴染みがない読者も多いかもしれない。
これらの地名を頭に入れるには、現在のヨルダン王家である、メッカの太守だったハーシム家が第1次世界大戦中に起こした「アラブの反乱」の事績を辿ると良いだろう。
ハーシム家のフセインがファイサルやアブドッラーなどの息子たちに命じ、「アラビアのロレンス」などの介在した英国の支援を受けて、オスマン帝国に対する反乱を起こした「アラブの反乱」は、その同時代に、ロレンスや欧米メディア・エンターテインメント産業による脚色を大いに加えられて様々に報じられ、1962年に映画『アラビアのロレンス』としてロマン的に再構成されもした。
映画を見れば、紅海岸沿いの都市を順に攻め上がる場面で、これらの町の名を耳にするだろう。……