米・イラン間の緊張が高まるペルシア湾岸情勢で、エスカレーションを進めかねないのが、米トランプ政権と一致して対イラン圧力を強めるサウジへの、イランの代理勢力とサウジが認識する勢力からの攻撃である。
5月14日にサウジ国営通信社が伝えた、ハーリド・アル・ファーレハ・エネルギー相の発言によると、サウジ東部の油田地帯から西部の紅海岸の港市ヤンブーへの送油施設に対してドローンによる攻撃が行われて、一時は送油の停止を余儀なくされる被害が出た模様である。首都リヤードの送油施設にもドローンの攻撃が行われたという。
イエメンの多くの部分を実効支配し、サウジ・UAEによる軍事介入を受けているフーシー派が攻撃の実行を認めている模様だ。
サウジがフーシー派による攻撃をイランの責に帰すことは常であるが、米イラン間の緊張という背景の下では、意図的な解釈次第で、これが重大な意味を持ちかねない。……