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イラン大統領選挙の本命は保守派のイスラーム法学者ライースィー師

2021年5月21日

6月18日に投票のイランの大統領選挙の立候補が締め切られた

主要な立候補者は、エブラーヒーム・ライースィー(ライシ)司法長官と、アリー・ラーリジャーニー前国会議長の二人と目されている。いずれも保守派と目される。

イラン大統領選挙の仕組みと機能

イランの大統領任期は4年で連続2期しかできない。なぜかアメリカ大統領と同様で、米国の選挙の翌年にイランの選挙が行われる。米国を「大悪魔」と敵視ししたイスラーム革命体制ならでは、あたかも米国を付け狙い、米国の出方を見てから自らの政権を選んでいるかのようである。

膨大な数の泡沫候補が立候補登録を行うのもこれまで通りである。これをイスラーム法学者が半数を占める「監督者評議会」が協議して選別し、実際の投票の対象となる候補を認証する。この時点で体制に挑戦する可能性がある候補者は排除されるため、実際には自由で公平な選挙制度とは言えない。イスラーム革命の理念に合致するか否か、現体制の権力に反抗しないかという、特定の価値判断や政治判断の下で限定的に行われる選挙である。……

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