2023年10月7日に発生したパレスチナのガザ地区を支配するハマースによるイスラエル領内への越境攻撃から、8カ月が経った。
「10月7日」は、中東政治の新展開の起点として、国際政治をめぐる議論の基本単語のようになっている。かつて「9月11日」がそうだったように。「9月11日」は、超大国米国が圧倒的な力と威信をもって推進する「対テロ戦争」の20年間を国際政治にもたらしたが、「10月7日」は何を、どこに、どのように、もたらすのか。この8カ月の慌ただしく困難な調査研究の日々に浮かび上がっていたのは、この問いだった。
「10月7日」の翌日に、『フォーサイト』の「中東通信」欄に、歴史的大事件の「第一報」として、この論考を寄稿した。