ガザ紛争についての分析を、私よりも若い世代の、中堅の中東研究者が中心になって編んだ論集が近く刊行される。
◎鈴木啓之編『ガザ紛争』(東京大学出版会、U.P. Plus、2024年6月25日)
U.P. Plusは、大学出版会の通常の刊行物とは異なり、廉価なペーパーバックで、最新の知見を早期に市場に出すことを目的としており、シリーズ創刊時から私も何度か参加して本を作っている。
今回は、私は「番外編」的な序章「一〇・七が中東地域に及ぼす影響」を寄稿している。中東の各国に焦点を当てた研究者は、どうにか主要国をカバーする程度には育って来ているものの、各国を横断する「地域」の政治・外交についての研究者は少ない。そのため、この部分で、イスラエル・湾岸関係を中心に調査研究を進めていた私が、補論のように補った形である。……